海光丸は中古で買った時に次のものは揃っていました。

ウィンドラス(揚錨機)、ジブファーラー、オートパイロット、魚探GPS

HAMトランシーバ、石油ストーブ、ドジャー(写真左)3枚プロペラ(写真右)

出発までに船体の整備として行ったこと

・エンジンの部品交換      船体は建造してから17年たっていますが、エンジンは

 前の所有者が途中で乗せ変えているので、6年しか経過していません。

   冷却水ポンプのインペラ、ベルト2本、エアークリーナー、

 エンジンの防蝕
亜鉛(ジンク)2個、オイルの交換


・ステンレス製のウォーターロックに穴が開いたので、溶接をし直した。

 多分電蝕が原因でしょう。

・ミキシングエルボが錆びで詰まったのでエルボを交換した。

                    新しくなったエルボ












・マストを倒した時アルミ製のジブファーラーを曲げてしまったので、プラスチック

  のジブファーラーに交換した。その時にフォアステーも一緒に交換した。

・船底に防汚塗料を塗るのは当然のこととして、出航直前に行いました。

   

新たに買い足した物

セール
 

メインセールはリーチが延びているが痛みは少ない。ジブセールがかなり痛んで


いたので新しく買うことにしましたがメインセールとのバランスが良くないので

結局メインセールも新調しました。古いメインセールは予備としました。

リーフは2ポイントまでですので、1つは1.5ポイントリーフ、もう1つは

3ポイントリーフの位置にグロメットを開けてもらいました。

ジブは前方の視界を確保するためフットをハイカットのジェノアにしたため

140%ジェノアになりました。

船検で沿海にするにはストームジブがいります。買わないと沿海に出来ないので

これも新調しました。

海光丸にはフォアステーは1本しかありません。そのフォアステーをファーラー

のフォイルが囲んでいるのでストームジブを揚げるにはジェノアを降ろして

からストームジブを揚げることになります。海が荒れている時にそんなことは

できません。そこでストームジブはインナーフォアステーを付けるところに

揚げることにしました。しかしインナーフォアステーは付けて無いので

ストームジブはフライング(ステー無しでラフのテンションだけで揚げる)で

 揚げることにしました。

トライスルも欲しかったのですが、メイン、ジェノア、ストームと出費が嵩んだので

あきらめました。


スピンネーカーについて

スピネーカーとスピンポールはあります。
     

しかし海光丸はシングルハンドで航海する計画です。


風が弱い時クルージングスピンはとても有効ですので是非スピンを揚げたいの

ですが、スピンはファーラーに絡み付くことが往々にしてあります。

とにかくスピンネーカーはトラブルが多い。


ファーラーに絡み付いたスピンを降ろすには一人では非常に困難です。

ファーラーでなければ良いのですが、バウポールも無いことだしこの航海では

スピンよりファーラーの便利さを選ぶことにしてスピンはあきらめました。

バッテリーの増設

シングルハンド航海ですのでどうしてもオートパイロットに頼ることが

多くなります。ということは電気の消費が多くなることになります。

そこでメインのバッテリの他にサブのバッテリを設置しました。

メインバッテリはエンジンの始動と、ウィンドラス用に限定しました。

サブバッテリは灯火、オートパイロット、魚探、GPS,無線,水深計

 シガーライタ等に電気を供給するようにしました。


左が増設したサブバッテリです。白くみえるのは押さえ具です。
メインバッテリより高い位置にあります。
右の上はアマチュア無線
右の下はサーチライト類です。








バッテリーセパレーターなる商品を舵社で売っていましたので、メインバッテリ

とサブバッテリとの充電制御を行わせています。

詳しことを知りたい方は舵社に聞いて下さい。


太陽電池の設置

バッテリセパレーターはエンジンのオルタネターの発電電流をメインバッテリに充電します。
メインバッテリがフル充電になるとサブバッテリにも充電できます。

航海ではなるべくエンジンを使わないようにしたいので、サブバッテリへの充電は不足がちになります。
そこでサブバッテリ充電用として太陽電池を
設置しました。電池本体はアメリカのウェストマリンから通販で購入し、自分で設置と配線をしました。海光丸には元々スターンにオーナーズチェアがありその背当てパイプに太陽電池を取り付けたため、チェアとして使えなくなってしまいましたが、新たに電池用架台を取り付けるより安上がりです。


 サーチライトの購入

原則として夜の航海はしないことにしていますが、これも航海の必需品です。

 シガーライターからコードで電源をとるタイプと、電池を入れて使うタイプの

2種類買いました。


シュノーケリング道具セットの購入

プロペラに絡んだロープや海藻のほんだわらを取り除くためには、潜らなければ

なりません。ウェットスーツは前から持っていましたので、シュノーケル

ゴーグル、足ひれ、ウェイトなどを揃えました。
  
自己紹介で書きましたが泳ぎはだめですが、 ウェットスーツを着ていると

沈みません。シュノーケリングの講習を受けて練習しましたが、ウェイトを

付けると沈むのではないかと恐怖感があります。しかし付けないとうまく

潜れないので困ったものです。

そこで考えました。トランサムにラダーステップがあります。ソレイユルボンのスクリューは

比較的に浅いところに付いています。その為に絡み易いとも言えますが、ラダーステップ

からゴーグルをつければ良くみえます。

そこで下の写真にある鎌(1本は予備)を用意しました。

この鎌をボートフックの先に取り付けて、スクリューに絡んだ海藻類を切り取ります。

練習航海のとき絡んだので、この方法でやってみてうまくいくことは確認できました。

 

水深計の取付け

日本の沿岸を航行するときには、水深計は必需品です。魚探でも水深は

出ますが魚探画面がコックピットから見えないこと、魚探が故障したときに

困る、などの理由からコックピットに水深を表示するように新たに取付けました。

その他にスピード・ログメーターも欲しかったのですが、船底にあまり穴を

開けたくないので止めました。そのため対地スピードはGPSで見られますが

対水スピードは長年の感に頼ることになります。

なお水深計表示部とトランスデューサはセットでやはりウェスト

マリンの通販で買い、取付けは国内業者に依頼しました。

航行区域を限定沿海から沿海に変更するための諸品

沿海セット、消火器、浮輪などいろいろありますが、何といっても救命浮器に

するかライフラフトにするかで大いに悩みました。

沿海仕様にするには救命浮器で良いのですが、

奄美大島に渡るときの臨時航行にライフラフトが必要

将来近海以上の仕様にするときに救命浮器だと無駄になる

ソレイユルボンにはラフトの収納場所があるが4人用の大きさのものしか入らない。

最近メーカーが4人用は作らない。最小が6人用になる。

中古の4人用の物が手に入らない。

という訳で逡巡しているうちに船検の時期が迫ってきました。

結論として日本一周後の次の目標を視野に入れて、ライフラフトを買うことに

決めました。置き場所はデッキ上のマストの前にすることにし、

チェーンプレートに
ロープで縛り付けています。

ほどくにはナイフでロープを切ることになります。

ナイフが無いと悲惨なことになります。

 

これであとイパーブ、国際VHF無線機、SSB無線機、天気図用FAX受信機

等を揃えれば国際航行も可能になるぞ!

しかしとにかく普段はけちけちしているが、出る時にはお金がどんどん出てゆく。

ため息の連続で、又何度買っても当たらないジャンボ宝くじを買いに行くことに

なります。

どの位お金を使ったか知りたい人はメールでリクエストしてもらえれば明細付きで

教えます。但し、若さんと同じようにヨットで長距離航海する予定の人に限ります。

       

GPSも追加で購入しました

GPSもいろいろ悩む商品です。海光丸には中古で買ったときに本多電子製の

魚探が付いていました。その魚探にGPSプロッタも付いていたのですが

表示範囲が銚子から御前崎までになっていました。

GPS内のロムを交換すれば他の海域も表示出来ますが、日本全国では30

以上に分割されていてロム1個が1万円以上します。

つまり日本全国で使えるようにするには本体の他に30万円以上の出費に

 なります。なんでそーなるの!!!!魚探用だからしょうがないか。

ありました日本全国を6海域に分割し、GPS本体が10万円以下のモデルが。

でも良く聞くとロムは固定されていて交換は出来ないそうです。

GPS本体が13万円のモデルであればロムの交換は可能だそうです。

それでも入っている海岸線は20万分の1で、ズームしても縮尺データは

 変わりません。出来たら5万分の1くらいのが欲しいのだが。

また海岸線データは海図からではなく地図からひろっているようです。

陸上は国土地理院、海上は海上保安庁、GPSは陸海両用?

ありました、ありましたハンディーGPSで日本全図が表示出来て6万円以下!

ロム交換しなくて良い。但し、20万分の1で海岸線はやはり地図からひろって

いるようです。表示画面もハンディーだから狭い。

GPSの現状がこんな具合だから、海岸に近づいたらGPSの緯度、経度を

海図にプロットし、GPSプロッタ表示は当てにしないことに決めました。

沿岸を離れておおざっぱな位置を確認するためだけであれば、6万円以下の

ハンディーGPSの画面で十分と割り切りました。

なお前から緯度経度だけ表示するガーミン製GPSを持っていましたので

海光丸には3台のGPSを備えることになります。


左の黒いモニターが魚探GPS

ぶらさがっているシルバーのが日本全国図が入っているGPS

その下にぶら下がっているのがガーミンGPSです。

撮影のため1箇所に集めました。






      レーダー?とてもとても、買うだけの余裕はありません。

      昔のひとはGPSもレーダーも無しで航海していたのだ。

ディンギー(テンダー)

入港先々の港では大方岸壁に槍付けになるのでしょうが、岸壁にも桟橋にも

つけられない場合はテンダーが必要になります。

又、嵐が予想される場合のアンカーの増し打ち時にも必要です。

ヨットの諸先輩のご意見によるとテンダーはハードディンギーがベストである

のだそうです。しかし26フィートの海光丸のデッキにはハードディンギーを

置くスペースがありません。小さく収納できるインフレータブル(ゴムボート)

で妥協するしかありません。

もちろん安全のために二重気室のタイプを選びました。


予備を用意した物のまとめ

バッテリ、 オートパイロット、 GPS, 水深計

アンカー、及びアンカーロープ

アンカーはダンフォースタイプの6Kgと4Kgの2本、 5Kgのブルースアンカー

6Kgのホールディングアンカー の合計4本用意しました。

台風の避泊のときには5Kg前後のアンカーを2本タンデム(縦列)にすれば

10Kgのアンカーを2箇所に打つことが出来る計算になります。

チェーンは8mmx2mを2本、8mmx10mを1本、6mmx5mを2本

アンカーロープは12mmx200mを用意し、状況によって切って使うつもりです。

その他ブロック、シャックル、ピン類、エンジンの消耗部品等も当然のことですが

予備を買いました。

シングルハンドのために行ったこと

シングルハンドのために船を改造したことは特にはありません。

オートパイロットとジブファーラーはシングルハンドのためには便利です。

特にオートパイロットは
シングルハンド艇にはなくてはならない必需品です。

予備を含め2本用意しました。

ウィンドベーンも是非欲しい装備ですが、資金面であきらめました。

セルフテーリングウィンチがシングルハンドには便利なので欲しい装備でしたが、

ウィンチ4個を
交換するだけの出費は無理でした。

セルフテーリング機構を現有のウィンチに付け加える物も
売っているようですが、

その有効性が確認出来なかったので見送りました。

 

安全対策

セーフティーハーネス

シングルハンドですのでライフジャケットをつけていても、落水したときだれも助けて

くれません。そこでスターボードとポートの両舷にジャックラインを引き、

それにハーネスを結んであります。

鎖につながれた犬みたいですが、安全には換えられません。


デプスメーター

日本一周は毎日沿岸を帆走して港に入港します。つまり水深の比較的浅いところを航海する

頻度が多いわけです。特に南西諸島は港の周りにリーフが広がっています。

オンザロックは絶対避けなければなりません。

操船しながら良く見える箇所に水深計を取り付けました。

ブームブレーキ

ブームプリベンダーとも言うようです。ランニングで帆走するときブームが突然ジャイブ

するのにブレーキを掛けるために取り付けました。


保険

プレジャーボート責任保険に加入しました。これは海光丸側が加害者になった場合と、

万が一沈没した場合船骸を撤去するのに必要な費用をまかなうためです。

いわゆる自艇の損傷の保険は付けていません。


車でいう自損事故までカバーしようとすると保険料が高くなり過ぎます。

お天気対策

ヨットを運行する者にとって最大の関心ごとはお天気です。特に風がどう吹くかが

生死にも影響することになります。

去年気象予報士のk氏(ご本人はご自分をkasayanと言っておられます)が

やはりヨットで日本一周をされ、その様子をホームページで公開されて話題に

なりま
した。現在でもそのホームページは見られます。

非常に参考になりますので未だ


見ていない方はつぎのURLにアクセスしてみて下さい。

http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kasayan/index.html

しかし若さんは気象予報士ではありません。気象に関する知識としては昔々高校で

習った程度です。ヨットをやっていますから日々テレビで放送される天気予報の

番組は欠かさず見ていますので、多少は解かるつもりです。

しかし天気図を見てある特定の海上地点で風がどの程度吹くかは全く解かりません。

また素人予報などしない方がベターです。

と言ってもこれから航海する海上の予報はどうしても知りたい。

皆さんご存知の通り規制緩和でポイント予報であれば民間でも出来るように

なりました。
そこで若さんは民間の予報会社の有料会員になってポイント予報を

教えてもらうことに
しました。

あとはこのプロの予報を信じて出航するしかありません。


予報の入手方法はインターネットです。便利ですねー。

若さんの入会した予報会社気象海洋コンサルタント

http://www.wamwam.co.jp/home.html

では地図上の特定の地点(
島も無い海上でもOK)をクリックして

選べば
その地点の天気、風向風速、波の高さなどの今日と明日の予報を知ることが

出来ます。


但し、問題はインターネットへの接続です。もちろんノートパソコンを使いますが

携帯電話でつなげることになります。

スピードは遅いがサービスエリアから選ぶと携帯電話になってしまいます。

スピードも欲しいのでPCカードタイプのPHSも用意しました。




問題は携帯電話でも通じない地域があることです。また予報会社のサーバーメンテ

ナンスの時にも受信出来ないことがあります。

そのような地域ではラジオの予報を聞くことになります。

ラジオの天気概況を聞きながら天気図を作成するのはいつもやっていないと

なかなかうまくいきません。

ラジオの天気概況放送は必ずテープレコーダーに取っておき、繰り返し聞きながら

ゆっくりと天気図を作成してゆけば何とかなるでしょう。

航海の為の航路、港湾の情報収集

1.海図、港湾案内…これは持っていて当たり前です。
                  15万分の1又は20万分の1の海図を日本全国分として40枚入手しました。

2.水路誌……これは値段が高くて買えない。日本全国で5冊あります。
              海上保安庁にある海の相談室や図書館で閲覧しメモを取ってきた。

3.
雑誌記事…舵社の雑誌「舵」「クルージングワールド」から切り抜いておいた

              記事からの情報 (現在クルージングワールドは出版されていない)

4.航海記……単行本として出版されている航海記から情報を得ました。
            竹内秀馬氏著「オールドヨットマンのソロ航海記」 20年位前の航海記
     笹岡耕平氏著「列島ぐるりヨットの旅」           10年位前の航海記

5.インターネット

5−1.実際に日本を周航した人のホームページを参考にする。

        1995年版ではSTARDUSTの航海日誌があります。

    2000年版ではkasayan氏のホームページが非常に

    参考になりました。

        2001年版ではPRESTIGEとオリーブ号のページがあります。

5−2.海上保安庁のホームページ

        各管区毎にホームページがあり内容に差がありますが、なかには港湾の

    写真が載っている管区もあり、とても参考になりました。

5−3.各地にあるヨットクラブ、マリンクラブのホームページ

        このページには地元の人からの情報があり、役に立ちます。

        欲しい情報をメールで問い合わせることも出来ます。

  6.JCN…舵社が運営するJCNのメンバーに電話して情報をもらいました。

出航準備

食料品、嗜好品、医薬品、各種資料、パソコン、ポータブルテレビ、その他船内生活用品の

積み込み、船内整理に予定以上の3日も掛かってしまいました。

そのほか海図からウェイポイントを決め、リストを作成し、その緯度,経度データを

GPSにインプットする作業もかなり時間と手間のかかる作業でした。


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