いよいよ北海道です。北海道を周航するにあたって、過去ヨットで北海道を周航した例を調べてみました。

1995年神奈川県諸磯のヨット「スターダスト」が6月23日から8月9日まで41日掛けて一周しています。27港に寄港しています。

レーダーは装備していないようですが、一部の海域でレーダー装備のヨットと伴走したようです。

1999年北海道室蘭のヨット「勇魚」が7月11日から8月25日まで43日掛けて周航しています。29港に寄港しています。

レーダーは装備しています。

2001年大阪のヨット「OSAKA BAY」が5月30日から8月12日まで75日掛けて周航しています。32港に寄港しています。

レーダーは装備しています。

2002年那珂湊のヨット「極高サンライズ」が7月22日から9月21日まで60日かけて、32港に寄港しています。

レーダーは不明です。

2002年山形酒田のヨット「ベル」が6月14日から7月26日まで42日、23港寄港で一周しています。レーダー装備です。

 

さて海光丸ですが、7月は最も霧が濃い時期だそうですがレーダーはありません。GPSが一番の頼りですので、

じっくり時間を掛けて周航することとし、6月と7月の2ヶ月、60日かけて各地を巡る計画です。寄港地は30港の予定。

    

 

北海道の海の特殊事情について

この件に関しては 航海計画のページの第8レグ北海道に記載しましたので そちら をご覧下さい。 

 

 

津軽海峡について

津軽海峡の地形を参考として申し述べます。この地形の関係を皆さんがご存知として航海日誌を記述して行きます。

本州の先端の西側は津軽半島になっています。東側が下北半島で津軽半島と下北半島に挟まれているのが陸奥湾です。

陸奥湾の南の奥に青森市があります。

津軽半島の先端が有名な竜飛埼でこの下を青函トンネルが通っています。

竜飛埼に対して北海道側の岬が白神岬です。

下北半島の先端が大間埼です。大間埼に対する北海道側の岬が汐首岬です。

下北半島の東端が尻屋埼といいます。

 

 

6月6日(金) 青森小泊港ー北海道松前港  20マイル

朝4時前から出漁の漁船の引き波に起こされてしまいました。竜飛埼の気象情報を聴取しますと、北東の風8m、波2mです。

出港決定。4:30離岸 小泊沖は相変わらず凪ですが、竜飛に近い津軽海峡を横断する訳ですから波をかぶることを想定し

完全装備です。知らない方のために記述しますが、津軽海峡は波の荒い海域で、特にやませが吹いているときは悪い三角波が

立ち航行を困難にする海なのです。

でも目の前には北海道が直ぐ近くに見えます。やっと北海道に来たぞ〜と感慨ひとしおです。

竜飛埼です。左は北海道側

この竜飛を東に見る地点まできますと、やはり風が強く波も高くなってきました。しかしなんとか航行出来る状態です。

漁船も操業しています。津軽海峡の北海道側になれば波も低くなるそうなので針路330度で急ぎます。

西からコンテナ船が来ます。針路をそのままにしておくと衝突の恐れがあるのでこちらが航路を譲りました。

イルカが飛び跳ねています。海峡の北海道側に入りましたが、風が強くなってきました。白波が多くなりました。

1ポイントリーフとジブ半開で走りますが、風のブローが来るとオートパイロットではうまく針路を保てません。

北海道寄りは波が減るという期待は裏切られてしまいました。

今日も我慢の航行になっています。松前沖になれば白神岬に北東風がブロックされて少しは風波は弱くなることを期待して

行くしかありません。わずか20マイルしかありませんので8:00頃には松前沖に到達、一安心です。

松前港防波堤

今日は早くも8:30に松前港に着岸です。機帆走2H,帆走2H

写真の低い岸壁は小型漁船の荷揚げ用で係留はできません。先端の高い岸壁に係留。

荷揚げしている高齢の漁師さんに挨拶したところ、その漁師さんは太平洋戦争当時横浜にいたといって、横浜と書いてある

海光丸を見て懐かしがっていました。その漁師さんから手招きされたので行ってみると、沢山の雲丹と小さなアワビを3個くれました。

バケツいっぱいの雲丹             早速ご飯を炊いて昼食は雲丹丼です。雲丹でご飯が隠れてしまいました。

アワビは夕食のおかずにしましょう。

近くを散策してみると、港の背後の岡の上に国道が走っていて、そこに大型のスーパーがあります。徒歩15分。

港の西端に古びたトイレがあります。公共の水場はありません。風呂は探しませんでした。

 

6月7日(土) 松前港ー江差マリーナ 37マイル

起床すると割りと強く風が吹いています。でも出港出来ない風ではありません。

5:00松前を離岸。 松前港の沖には岩礁地帯が広がっています。沖出しして松前小島方向に船を進めます。

松前小島です。ここにも行きたかったのですが、このところやませが強めですので行かないことにしました。

南東の風ですのでほぼ追手で順調に帆走します。でも針路を江差方向に北に取って暫くしますと風が落ちて凪になりました。

機帆走で4時間、風がだんだん北に回り正面になってきました。12:00江差に近くなると今度は風が東から南東に変わり

猛烈に吹き始めました。どうやら江差の出し風につかまったようです。だんだんと強くなり15mは越えたようです。

セールを3ポイントリーフにして凌ぎます。やっと江差マリーナに接近すると風も落ちて来ました。でも8m位はあるでしょうか。

江差マリーナは開陽丸の3本マストと管理棟のオレンジ色の屋根が遠くから良く目立ちます。

浮桟橋に接舷しようとしますが、風が強く桟橋に飛び移る前に船が離れてしまいます。3回繰り返しやっと接舷出来ました。

ここで3泊することにし、事務所に申し出ると4日分として2200円の係留料金となりました。つまり1日550円です。

小泊、松前と風呂に入っていないので、早速風呂屋にでかけます。銭湯松の湯15分370円。マリーナ直近にコンビにあり。

SSも徒歩5分。夕食は近くの丘の上の夕日が良く見えるレストランで久しぶりにステーキ丼にしました。

今日は早くも北海道の出し風につかまってしまいました。東北地方の凪の海に慣れていたせいか一時はビビリましたが、その海域を

通り過ぎれば烈風は収まります。しばしの辛抱です。

今日は帆走3H,機帆走5Hでした。

 

6月8日 陸路苫小牧へ

今日は昨年沖縄から一緒に航海した北海道のヨット「勇魚」の谷川さん宅に陸路からお邪魔し旧交を温めることが出来ました。。

谷川さんの「勇魚」は苫小牧に新しく出来た勇払(ゆうふつ)マリーナに係留してあるそうで、海光丸の北海道一周後半に

立ち寄ることにしました。

谷川さん宅にて  ご夫婦で日本一周された谷川さんご夫妻と

 

6月9日 陸路江差へ

谷川さんに苫小牧から片道4時間もかけて江差まで車で送っていただきました。有り難いことです。感謝。

 

6月10日 江差マリーナー奥尻港 33マイル

薄曇りの朝6:00江差マリーナを出港 南の風が6m吹いています。奥尻へはほぼ真追手ですのでセールはジブのみにしました。

ジブのみで5.5ノット出ています。追い波にオートパイロットがついていけずに後ろから波をかぶってしまいました。

キャビンにまで水が飛び込んでしまったので、オートパイロットを止めて自分で舵をとることにして走らせます。

だんだんと風が落ちてきます。奥尻港手前8マイルの地点で3ノットを切ってしまいましたので、エンジンスタート。

ところがスターンを確認すると冷却水が出ていません。江差出港の時には出ていたのに。

しばらくするとやはり警報音がピーー。先日青森小泊入港の時にも同じ現象が発生しましたがその時はまもなく直りました。

キャビンに入りエンジンルームを開け、インペラの出口のホースを外してみると水は出ます。しかしエンジンから出て行く

ホースからは水が出ません。やはりどこかで詰まっているのでしょう。冷却水がエンジン本体へ入る口のあたりをドライバーで

つついてみてからホースを繋ぎエンジンを掛けると冷却水が出てきました。

うねりのために大揺れする船内での作業で気分が悪くなってしまいましたが、とにかくエンジンが使えるようになったので

13:30奥尻港に入港し、動いていない錆びた作業船に横抱きして係留完了。疲れたので即昼寝です。

奥尻港の背後の山には壁画が描いてあります。

昼寝から覚めて、もう一度冷却水が詰まったと考えられる箇所を針金を使ってつついてみて、エンジンを掛けてみると

冷却水は正常に出てきます。一安心。港付近を探索してみます。トイレはフェリーターミナルが閉まっている時には

徒歩5分の公園にあります。きれいなトイレです。買い物も徒歩5分以内で済ませられます。コンビニもあり。

地元の人に聞いて町営浴場に行ってみました。徒歩15分。火、木、土日のみオープンで370円でした。

今日は洋上でのエンジン修理でとにかく疲れたので、外食後は寝るだけです。

本日は帆走5H、機帆走2H、漂流0.5H

 

6月11日 奥尻港滞在

昨夜漁船の引き波のために大揺れでした。とてもじゃないですがかなわないので係留場所を移動しました。

奥尻港は比較的に余裕があるようですので、一番奥の岸壁に接舷しましたがここからはトイレが遠い。徒歩で7,8分は掛かるでしょう。

奥尻港の近くには右の写真の岩があります。その付近の水は透き通っていて素晴らしくきれいです。

そして付近の岩には雲丹がいっぱいみえます。そういえば係留した岸壁の下にも雲丹がいました。

ところで昨晩揺れながら考えたのですが、冷却水の詰まりが直ったのはたまたまであって、私が直したと思った箇所は本当の原因の

箇所ではないのではないかという疑問が湧いてきたのです。

そこでここ奥尻でヤンマーの修理が出来る人を聞き出し、出張修理を依頼しました。多忙ということでしたが、来てくれました。

冷却水系統を一通り全部点検してもらい、エンジンをかけて見るとスターンからやはり冷却水が出てきません。

専門家もてこずったようです。結論としてエンジンヘッドの冷却水通路が、何らかの原因で詰まっているのではないか、という

ことになりました。しかしここ奥尻では部品も無いし、部品が来ても多忙で対応出来ないということです。

函館のヤンマーに電話し、奥尻から北海道側の瀬棚に明日移動するので対応して欲しいと頼みました。

今日はこのことだけで終わりです。

追記;移動した岸壁でも引き波で大きく揺れるのは変わりありませんでした。奥尻港では港内を漁船が全速力で疾走しますので

    何処に係留しても引き波に翻弄されます。岸壁の構造も波消し構造になっていませんし、波の逃げ場が無いのでしょう。

 

6月12日(木) 奥尻港ー瀬棚港 23マイル

今日の天気予報は南の風5mということでしたので、クオータリーの絶好の帆走日和になるだろうと、5:15離岸。

エンジンを掛けるとなんと!ちゃんと冷却水が出るではありませんか。どーなっているんでしょう。

とにかくエンジンで港外に出ましたが、風が有りません。朝凪でしょうか。エンジンが使えるのでそのまま機帆走です。

8:00になっても凪のままです。9:00ころ瀬棚に接近すると東の風が5m位吹いてきました。もしかして瀬棚の出し風の

小規模のものなのでしょうか?エンジンを切ると又冷却水が出なくなる恐れがあるので、そのまま機帆走を続けます。

ここ瀬棚の沖では流れ藻が多い。スロットルを下げてスラロームです。今年で一番多く遭遇しました。

今年5月3日富山出港以来一度もペラに藻を巻きつけていません。全体に少ないこともありますが、艇の前方海面の監視を

怠らなかったことが良い結果をもたらしたと自負しています。

10:15瀬棚港で漁船に係留場所を聞いて接舷完了です。。接舷したのはフェリーターミナルのある埠頭の内側岸壁です。

今日もエンジンが使えたので予定より3時間も早く着きました

瀬棚港の係留余地は見たところそんなに多くは無さそうですが、1,2艇程度ならば何とかなるでしょう。

6:00から9:00までの間の今日の風の予報は外れでした。

ヤンマーに電話すると近日中には出張出来ないという返事です。今日のエンジンの調子が続くのであれば、このまま先に

進むことも出来ますが、なにしろ気まぐれに不調になるエンジンですので困ったものです。

といってここ瀬棚で十日以上も停滞するのは精神衛生上良くはありません。悩み深いです。

 

瀬棚港にはフェリータミナルがあります。傍らの公園にはきれいなトイレがあり、水場もあります。

A−coopまで徒歩5分。町営温泉まで徒歩12分、300円です。サウナと露天風呂まであります。第1、第3月曜は休み。

ガソリンスタンドも町営温泉の近くにあり。

今日は機帆走5Hでした。

 

6月13日(金) 瀬棚港 日和待ち

今日は北海道を低気圧が通過します。瀬棚で日和待ちすることにしました。

昨晩から今朝にかけてここ瀬棚では引き波に揺さぶられることは無く、ゆっくりと7時まで寝ていました。奥尻とは大違いです。

さてこれからの予定ですが、エンジンは相変わらず不安を抱えています。しかし冷却水が出なくても出港と入港の各20分の間だけ

エンジンを回して、港外に出たら帆走のみで走り何とか小樽まで持ちこたえることで進めようと思います。

問題は入出港の時に風が強いと流されるのでエンジンの回転数を上げなければなりません。オーバーヒートが心配です。

それと凪や、正面の風ですと目的地まで時間が掛かって暗くなる前に入港できなくなる恐れがあります。

長い航程としてここ瀬棚から次の積丹半島まで47マイル以上あります。良い風が吹かない限りセーリングで全て走りきるには長過ぎます。

寿都漁港に立ち寄る方法もありますが、寿都の出し風には遭遇したくはないし。

北海道に入ってから天気予報会社の風の予報が外れることが多いように感じています。どうも本州での予報精度とは違うようです。

これは私の感じたことを率直に書いただけで、具体的な裏づけデータがあるわけではありません。あくまで直感的なものです。

風の予報をあてにしないとなると、明日の航海計画が立てづらくなり困った問題です。三人いれば文殊の知恵が出るでしょうが

一人ではなかなか良い知恵も浮かびませんし、無理も出来ません。

 

6月14日(土) 瀬棚港 日和待ち

朝雨が残っていますが7時頃止みました。天気予報を確認し西の風3、4mという予報でしたので出港準備です。

今日もエンジンの冷却水は正常に出てきます。この日誌を読んだ皆さんからいろいろなアドバイスを頂戴しました。

この場を借りてお礼申し上げます。取りあえず現状は正常に使えていますのでこのまま様子を見ることにします。

再度冷却水が出なくなったら、皆さんから教えていただきました対処法を一つ一つ試してみることにしました。

8:00には離岸。しかし港外に出ると8〜10m吹いています。しかも進行方向正面の北からです。白波いっぱいを見て

諦めのいい若さんは即退却です。風下の岸壁に接舷ですのでてこずりましたが、アンカーを入れて9:30には横付け船固め完了。

出港前に確認した気象台の予報も波1mとなっていましたので、これも予報としては外れですね。

昼前海上保安庁の職員が検査に来ました。何か困っていることはないかと聞くので、天気予報が当たらないので困っている

といったら、笑いながら確かに東岸に較べて西岸の予報は当たらないと言っていました。

風も次第に落ちてこないかと期待していましたが、正午頃には逆に更に吹き上がってきました。戻って来たのが正解です。

 

6月15日(日) 瀬棚港ー須築漁港 13マイル

朝起きると風がありません。予報会社の予報では北の風5m、函館気象台の予報では檜山沖は10mとなっていました。

エンジンを掛けてみると今日も冷却水は正常に出ます。とにかく出港しましょう。

もやいを解いてアンカーを揚げにかかりますが、揚がってきません。何度トライしてもだめです。双綱をしておかなかったのが

悔やまれますが遅い。今時後悔しても始まらないので、ロープを切って泣く泣くさよならです。

九州の唐津の高島でもらって以来、とても便利に使っていましたので残念至極です。

錆びだらけですが、ダンフォースタイプより断然使い易い錨でした。

6:00出港し沖に出てもうねりはありますが凪です。瀬棚沖の北東方角には高い山があります。多分この山のブランケットなのでしょう。

次の目的地は積丹半島ですが、方角は北東です。風が北東の風とすると、45マイル以上の距離を夕方までに走破するのは

かなり難儀なことです。無理は止めて同じ瀬棚町の北外れの漁港須築(すっき)に寄港することにしました。

須築に接近すると案の定岬の先は北東がかなり吹いて白波が多く見えます。迷うことなく8:30須築入港。

この付近は高い山が海岸まで接近しています。港内はほぼ無風です。

がら空きの岸壁にダンフォースアンカーを投入してから接舷です。今回はしっかり双綱をつけてあります。

アンカーはビームアンカーとしてしっかり船を岸壁から離すことができます。その岸壁には奥尻港同様雲丹があちこちに

付いているのが見えます。採ってもいいのでしょうか?港としては三方を山に囲まれ静かでとても係留し易いし安心できる湊です。

港内にはトイレはありますが、手洗い水がありません。人家も少ないせいか商店も極小規模な店だけです。

漁協の建物はありますが、使っていないような感じでした。もっとも今日は日曜日ですが。

早く着いたので町営バスで瀬棚に戻り、温泉に入って来ることにしました。町営バスであれば安いだろう。が大間違い。

ゆっくり30分の片道710円も取られてしまいました。行き帰り共に乗客は若さん一人だけです。

今日はセールも揚げずに機走2.5Hでした。幸い冷却水はずっと正常でした。

 

6月16日(月) 須築漁港ー積丹半島神恵内珊内(かもえないさんない)漁港  47マイル

3時半起床 4:15抜錨 定置網に遭遇しないように港から直角に2マイル沖だしし、一旦北に5マイル進めそこから磁針路45度で

一直線神恵内珊内漁港を目指して湾を横断します。予報は南の風5mです。そのとうりの風ですがまもなく風は落ち凪状態。

今日も冷却水は正常ですので機帆走で進めます。このあたりでも流れ藻が多い。たまにですが大きなかたまりもあります。

そんな中につっこめばスクリューに巻き付いて困ったことになります。特にペラ(スクリュー)を回しているときにはヨットの

前面海面の監視は怠れません。でもコックピットでずっと海面を見ているのは疲れます。こっくりが始まります。

居眠りしないようにガムを噛んで我慢です。

湾の中ほどまで来ると南の風6m、波2〜3mになりました。多分寿都の出し風の端のあたりなのではないでしょうか。

まもなく警報音がピー。エンジンストップ、丁度良い風ですのでクオータリーで目的地に向かいます。

今日の目的地神恵内珊内漁港は海図にも、港湾案内の本にも載っていません。

薄くて良く見えないでしょうが、南から接近するとこんな尖がり山が目印で、港はこの写真の右端にあります。

海光丸のホームポート横浜金沢八景平潟湾のヨット「飛燕」のオーナー丹代さんの弟さんが珊内漁港にヨットを保管されて

おられますので、その方を頼って行くことになっています。約束の地点北緯43°11分、東経140°20分に接近しました

ので携帯電話で丹代さんに連絡しました。まもなく31フィートで迎えにきてくれたのでセーリングで後について行きます。

港の入り口らしき地点でセールダウン、エンジン始動。ゆっくりと丹代艇についていきます。

港口の防波堤には小さな灯標しかありません。暗礁もあります。幅15m位の水路を後に従って入港です。

ここはエスコート無しでは入港はしない方が良いでしょう。港内は漁船も少なく、岸壁は空いています。

14:00前に係留完了。冷却水はちゃんと出ていました。さっきは出ていなかったのに。

丹代さんと向こうに見えるのが丹代さんの31フィート

港内に水のみ場があり近くにトイレもありますし、徒歩3分に町営温泉もあります。500円。

今日は帆走3H、機帆走6.5Hでした。

丹代さんはここ神恵内にログハウスを自作されています。今日はそのログハウスに宿泊させていただけるそうです。

木のぬくもりのあふれた素敵なお宅で、地元の魚介類とかたわらの畑で採れた旬の野菜の夕食までご馳走になってしまいました。

後は暖炉の前でヨット談義のくつろぎのひと時です。

 

6月17日(火) 珊内漁港滞在

ここ積丹での休息日です。休息ばかりしていると言われそうですが。

昼になって漁港から沖の海面を見ると全くの凪状態です。エンジンに不安を抱える海光丸としては出港しなくて正解でした。

もっとも北海道では岬一つかわすと海況はガラリと変化するそうです。行ってみなければ分かりませんが。

今日も丹代さんの手料理で夕食をご馳走になってしまいました。なんと朝定置網で揚がったアンコウの鍋です。

こんな贅沢品はめったにお目にかかれません。おかわりまでしてしまいました。久しぶりの贅沢なディナーでした。

 

6月18日(水) 珊内ー古平漁港 32マイル

今日の天気予報は荒天です。10m以上の南西の風になるとなっています。

4時に起き、トイレがてら沖合いを見てみますと白波は見えません。天気予報によると台風6号が明日19日には九州に

接近し、その後日本海を進むとなっています。台風が来る前になんとか小樽に入りたいので、出港決定。

5:00 暗礁と浅瀬に挟まれた狭い水路を慎重に出港します。沖に出ても風は南から6m位ですが、霧が掛かっています。

霧というより霧雨です。北海道の風は豹変するので、初めから1ポンメインと、早く進めたいのでエンジン1800回転で

速力をかせぎます。対地約6ノットで一路積丹半島先端の神威岬を目指します。

7:00前神威岬をかわし、針路を積丹岬に取りますが、天気予報通り風が上がってきて10m近くになりました。

8:00過ぎ積丹岬をかわし、いよいよ積丹半島の北岸にきました。が風は何故か進行方向の南東からきます。

薄日が差してきました。目的地の古平漁港沖合いに来ると今度は南の風が8m位吹いてきます。

エンジンの冷却水は正常に出てきますので、正面の風をついて古平入港10:30

漁船の漁師に泊められる場所を聞いても、漁協に聞けとの返事です。大幅にがら空きの岸壁に接舷して暫くすると、

漁協から通報があったらしく役場のお兄ちゃんが来て、許可を得ていないなら出て行けと言います。エンジンの調子が悪いと言うと

それなら入港する前に電話して許可をもらえと言います。結局この漁港にはプレジャーボートの一時係留岸壁というのがあって

そこに係留させてもらえることになりました。気分は良くありませんが、結果として係留OKですから善しとしましょう。

12:00にやっと船固め完了。港内でも相変わらず南の風8mが吹き渡ってきます。

ここがプレジャーボートの一時係留場所ですが、やはり事前許可が必要だそうです。

トイレは製氷工場前。徒歩5分小さな商店あり。SSも徒歩5分。町営温泉があるらしいが行かないので場所不明。

今日は帆走1.5H,機帆走4H

 

6月19日(木) 古平ー小樽マリーナ 21マイル

6:00抜錨 まだ昨日の南の風が残っていますので直ぐに帆走開始。

8時頃後ろから波をたたく音がしますので振り返るとヨットが1パイ接近してきます。カメラを取りにキャビンに入っているうちに

風が変わって逆ジブになってしまいました。急いでジブを直し針路を変えている間にそのヨットは手を振りながら傍らを

通過してしまいました。エンジンのみで6、7ノットだしているのではないでしょうか。

船名やホームポートを聞く間もありませんでした。こちらは未だ我慢してセーリングを続けますがやがて風が正面に回ってしまいました。

こちらもエンジン始動。小樽の北に祝津という港がありその近くに赤岩山があり、その沖合いに長い定置網があると聞いていましたので

3〜4マイル沖にだして進めます。近くをカーフェリーが通り過ぎて行きます。針路を小樽に向けて南に変え再び帆走に移ります。

12:00小樽マリーナ入港 入港前に小樽でヨット修理などの仕事をしておられますカラットマリンシステムの菊地さんに連絡を入れて

ありましたので、即上架してもらいました。

4月末に降ろして以来2ヶ月弱になりますが、船底は以外にきれいでした。

午後菊地さんにエンジン冷却水の不調をみてもらいました。やはり排気孔から冷却水が出て来ません。当然海水取り入れ口には

水道水が入るように工夫はしてあります。インペラ、サーモスタット、パイプ内など全部点検し直してもやはりダメです。

がしかし菊地さんが気付きました。キングストンからポンプに来るホースを取り外すと(ポンプからエンジン本体へのホースは外してない)

ポンプからエンジン内部に残っていた水がジョロジョロ出てきたのです。そんなはずはない。インペラが邪魔して水が逆流しないはずです。

これはもしかしてインペラは正常でもポンプ自体が不良なのではないか?つまりインペラのハウジング部に問題があるのではないか?

早速菊地さんが他のヨットからポンプを外してきて、取り替えてエンジンを掛けるとちゃんと冷却水が出てきます。

つまり海光丸のポンプの吸い込む力が弱くなっているのでしょう。海に浮かべている時には、ポンプ部は海水面より下にあります。

従って力が弱くても海水が上がってきていたのではないでしょうか。これが原因と結論付けてポンプを明日注文して交換することに

しました。それから海光丸には他にも困った不具合があります。キングストンのスルハル部から漏水があるのです。

いきなり沈没するような浸水に何時ならないとも限りません。キングストンに亀裂が入っているのか、或いは電蝕で穴が開いているのか、

この補修も菊地さんにお願いすることにしましたので数日小樽に滞在することになりました。

夜皆さんと小樽の夜コースに繰り出しました。

右からヨット快世郎の井原さん、若、菊地さん(元ニッポンチャレンジ)、ヨット喜望峰の山崎さん、ハウステンボスのヨットカプリーセの岡本さん

この後ハーバー内のヨット快世郎に移動し談笑タイム継続。12時快世郎のバースで快眠の夜でした。

今日は帆走3H、機帆走3Hでした。

 

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